説明文書の中でアンダーラインとなっている言葉はスライド用語集にその説明をさせて 頂いていますのでご参照下さい。
また※印がついている言葉は、このQ&Aの他の項目で説明させて頂いております。
スライド用語集に説明しておりますので、そちらをご覧下さい。
キャビネットメンバー・ドロワーメンバー等の各メンバーはSPCCです。ボールリテナーはSECCです。ボールベアリングは炭素鋼球です。
特注仕様としてボールリテナーとボールベアリングがSUSのものもあります。
ロックタイプのスライドレールは通常全開してから閉じる時は、ディスコネクトスプリングやディスコネクトレバーを操作しロック状態を解除してから閉じます。自動ロック解除用のディスコネクトスプリングやディスコネクトレバーを付けますと、その操作をしなくとも閉じることが出来ます。ただしこの場合は全開時のロック状態が完全ではありません、引き出されたユニット等に少し力を加えて押しますと閉じてしまいます。
カタログ記載の標準品は電気亜鉛メッキ(ユニクロ) です。受注生産の特注品として有色クロメート処理(黄色)やBZ(黒)も出来ます。また、美観・防錆効果が必要とされる場合はクロームメッキも出来ます。その他詳細はお問い合せ下さい。
可能ですがスライドレールの仕様上、例えば任意のどの位置にも取付穴の加工が出来るとは限りません多少の制限がありますので詳細に関しましては当社営業とお打ち合わせ下さい。
→長いスライドレールについて
当社スライドレールはプレス金型で製作しております。従いまして金型長(約711mm)より長いレールは製作できません(モデル3400シリーズは全長762.0mm迄可能です)。しかし、トラベル(移動距離)のみ長い(1m以上)スライドレールは製作可能です。この場合耐荷重等で充分な打ち合わせが必要です。当社営業にお問い合せ下さい。
→短いスライドレールについて
製作は可能です。しかしスライドレール製作にはプレス機等様々な機械を使用しますので作業上危険性のある極端に短いスライドレールは出来ません。必要な長さ等仕様の概略が決まっておられるようでしたら当社営業にお問い合せ下さい。
両モデルは次の1点を除き同じです。違いはサイドスペースの寸法です、305Aは標準の19インチラックにユニットを装着することを念頭に設計されております。スライドレールが閉じた状態からフルトラベルする時飛び出す部分は厚さ9.5mmであまり隙間のないところでもフルトラベル出来ますのでユニットを完全に引き出すことが出来ます。詳細は305Aと307AのPDFファイルで確認してください。
両モデルともリニアメカニズム用のスライドレールですが、モデル115にボールクリープ修正機構を設けたものがモデルRS115となります。従いましてRS115 はモータドライブで動かすユニット等のガイドに最適です。
アクセサリーはスライドレールに色々な機能を追加する部品です。当HPのアクセサリーのページにその一部をご紹介させて頂いておりますが、これ以外にも多くの種類をご用意しております。
必要とする機能を装備したスライドレールが見つからない場合は、当社営業までお問い合せ下さい。
既存品にアクセサリーを付けることでご要望のスライドレールが手に入るかも知れません。なお、アクセサリーは全て車で云いますと「メーカーオプション」と同じ性格のものです、お客様サイドで取り付けることは出来ません。
当社スライドレールは米国のアキュライド・インターナショナル社で開発されたものです、よって各寸法は「インチ」をベースに設計されています。「インチ」ベースの数値を「メトリック」に換算しているため、小数点のあるすっきりしない数字となっています。日本で開発されたモデル2700シリーズとかモデル3270シリーズは、当初より「メトリック」ベースで設計しているためすっきりした数値となっております。
常温でのご使用を想定しておりますが、室温プラス数十度ぐらいになる可能性のある各種事務機(複写機・プリンター等)に採用されております。あまり高温になるところではグリースの潤滑性能がダウンする以前にその蒸発で使用されている機器内部を汚染する可能性がありますのでご注意下さい。
スライドレールは精密プレスで高精度に作られていますがその動きはピニオンラックのように常に噛み合っているわけではありません。基本的には左図のように2つのメンバーの間にボールベアリングが挟まって相対的な転がり移動をしています。その為、転がりの時の滑りと、左図のようにスライドレールに加わる力のために往動時と復動時にそれぞれアウターメンバーとボールベアリングの接触点がΔdだけずれる場合があります。その結果ボールの同一回転に対しL=N・π・Δd(N:ボールの回転数)だけ移動距離が異なってしまいます。従って往動時に移動した距離だけ復動時に転がり移動するとは限りません。この現象をボールクリープ現象といい、このとき無理に滑り移動させると余計な負荷がかかり、モータードライブ等でスライドレールの往復運動をさせていると途中で動かなくなったりします。このボールクリープを防ぐモデルの一つがRS115になります。
あるレールのドロワーメンバーを抜き出し他のスライドレールに挿入することは物理的には可能です。ただし製造ロット毎の多少のばらつき(メッキ厚やプレス成型時のミクロン単位の違い)により、他のスライドレールへの挿入が非常に重くなったり逆に少しガタを感じたりすることがありますので基本的にはお勧めできません。組み立て上の問題(ドロワーメンバーを取付るユニットとキャビネットメンバーを取付る本体が別々の場所で生産され、組み立て最終段階で合体される場合)で、どうしても一旦ドロワーメンバーを引き抜き他のスライドレールに挿入する可能性がある場合は当社までお問い合せ下さい。
可能です。しかし耐荷重や耐久性に関しては非常に弱くなりますので基本的にはお勧めできません。どうしても通常の取付方が出来ない場合は、モデル等決定される前に必ず当社までお問い合せ下さい。
標準品の場合は、当社営業部又は販売代理店までモデル名・数量等をご連絡いただければ、折り返し単価・納期等をお応えいたします。またネット通販でもご購入頂けます、但し類似品がおおく存在しますので「アキュライド」の製品であることをご確認ください。
ご購入金額が少ない場合は梱包費・輸送料を申し受ける場合がございます。特注品の場合は通常ご注文を頂いてから製造します。納期等充分ご検討の上ご発注願います。また特注品の場合は基本的には当初お決め頂いた販売ルートの変更は行いません(市場でのデッドストック等の問題を防ぐため)。
通常標準品は下記のように表示します。
C□□□□-○○ (例)C301-20 あるいはC3301-12
各部の説明
C:Commercial Spec(一般商用)のCを示しています。通常は電気亜鉛メッキ(ユニクロ)です。
□□□□:モデル番号が入ります、モデル301は301となります。
○○:品番が入ります、品番12は12に品番35は35となります。
カタログ記載の標準品は常時在庫しておりますのでほぼ即納できます。ただし多量(4桁の数量)のご入用の場合とか、各モデルの奇数品番のご入用の場合は特注品(カスタム品)と同じく受注生産の対象となっておりますので納期は約1ヶ月必要です。継続してご使用いただける場合はフォーキャスト情報を開示して頂くことによりどのようなモデルでもカンバン方式(JIT方式)の納入に対応させて頂いております。
スライドレールの単価は納入ロット・総ロット・納入場所等により同一モデルでも大きく異なります。その為、お引き合いを頂く毎にその都度お見積もりをさせて頂きますので価格表は配布しておりません。
取得しています。ISO9001は営業・技術・業務・品管等が2000年8月に取得しております。ISO14001は製造部門が2000年10月に、技術・業務・品管部門は2003年5月に取得しております。
大部分国産品ですが一部輸入品も販売しております。アキュライドグループは世界各地に工場を持ちお客様に一番近い工場より製品を提供させて頂いておりますが一部モデルは特定の工場で集中生産しております。当社も米国アキュライド・中国蘇州アキュライドより、重荷重用のモデル9301Bやモデル3601等を輸入して販売しております。